【肩こり】マッサージを受けてもすぐ戻るのはなぜ?原因と対策を解説
✓ マッサージが悪いわけではない
✓ 肩こりの原因が残ると再発しやすい
✓ 肩以外の場所が原因のこともある
✓ 運動不足や体力低下も関係する
「昨日マッサージを受けたのに、もう肩が重い…」
そんな経験はありませんか?
施術直後は楽になるのに、数日すると元に戻ってしまう肩こり。
実はこれは珍しいことではありません。

筆者である鍼灸師の橋本もマッサージが好きなのでよく行くのですが
原因のそのものを取り除く目的では行っていないのが事実です!
いますぐ表面上の楽を求めて行くという感じで割り切っています。そして原因部分は自分で解決策を見つけて対処しているので、良い状態を比較的長く保てている自負があります!
話は戻り…
マッサージが悪いわけではなく、肩こりを引き起こしている原因が残ったままになっている可能性があり、また辛さを自覚してしまうのです。
今回は、なぜ肩こりが繰り返されるのか、そして肩こりを戻りにくくするためには何が必要なのかを解説します。
マッサージで肩こりが軽くなる理由
肩こりの多くは、筋肉の緊張や血流の低下によって起こります。
マッサージを受けると筋肉がゆるみ、血流が改善するため、肩の重だるさや張り感が軽くなります。
そのため、施術直後には
- 肩が軽い
- 首が動かしやすい
- 体が温かい
と感じることがあります。
これは決して気のせいではなく、実際に体に変化が起きている状態です。
それでも肩こりが戻る理由
問題は「肩こりを作っている原因」が残っている場合です。
例えば次のようなことに心当たりはありませんか?
- 長時間のデスクワーク
- スマートフォンを見る時間が長い
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレスが多い
これらが続けば、せっかく緩んだ筋肉も再び緊張してしまいます。
例えるなら、雨漏りしている天井の修理をせずに、床の水だけを拭いている状態です。
床は一度きれいになりますが、水はまた溜まってしまいます。
肩こりも同じで、原因が残っていれば繰り返しやすくなります。
肩だけが原因とは限らない
肩こりがあると、肩そのものに問題があると思われがちです。
しかし実際には、肩以外の部分が関係していることも少なくありません。
- 猫背姿勢
- 胸郭の硬さ
- 呼吸の浅さ
- 背骨の動きの低下
- 股関節の硬さ
これらが積み重なることで、肩周囲の筋肉に負担がかかり続けることがあります。
肩を揉んでも改善しない場合は、肩以外の部分にも目を向ける必要があります。

よく体を会社に例えて説明するのですが、
【脳という社長】から頼まれた棚の上の物を取るというタスクを
【背骨という社員A】がおサボりすると
【肩という社員B】が1人で頑張るようになり、疲弊してしまう。
皆が協力することができれば、疲弊していた社員の負担が減ることになります。
アスレティックトレーナーでもある橋本の動作分析のスキルで、このおサボり関節を見つけ改善の手助けができます!
肩こりの原因は人によって違う 〜実際にあった3つのケース〜
原因は本当に多種多様で1つとは限りません。
正直な話、はっきりとした原因究明をできるのは珍しく、明らかに問題のある部分を改善してみてから、肩こりが落ち着いた時に、結果論として「〇〇が原因だったのかもしれませんね」というような答え合わせが多いのです。
そんな中でも、意外だったの原因が3つ、特に最後の1つは施術家人生で、とても印象に残りつつ
悔しかった1例もご紹介させていただきます。
意外なケース1.冷房が直撃していた方の肩だけ痛くなるくらいに凝る
冷房が当たって体調を崩すというのは、最近だとよくある話かもしれません。暑いが故に冷房も強く設定され、職場のデスク環境によっては冷風直撃の席から動けずに肩が凝ってしまうという訴えをご本人から聞くこともあります。
その中でも印象的だったのはサーバールームでのお仕事をしているという方。
※サーバールーム‥企業のデータやシステムなど機械がぎっしり並んでいる部屋
サーバールームは機械の熱がこもらないように冷房をガンガンに効かせて冷やしているとのこと。
そして、その方が冷房の風が左肩に当たる場所で数時間の作業をした次の日に
当院にいらっしゃいました。
普段から肩こりはあるものの、痛みまで感じる、しかも片側だけの症状は初。
考えられるのは冷房の風ということを本人が訴えていました。
この日までは、冷えただけでこんなに痛みになってしまうものかと思っていましたが
明らかな動作不全などはなく、冷えが大きな原因の1つだったと言える症例でした。
意外なケース2.嫌いな上司が居る側の肩だけ痛む
これは少しスピリチュアルな話…かと思っていたのですが、今では心理的側面と、姿勢の問題だったと解釈している症例です。
話はシンプル、デスクワーク中に隣に嫌いな上司がいる。そして、そちら側の方が痛い。
最初にいらっしゃった時は、左右差が強い肩の症状で、凝りというより炎症、俗にいう四十肩が怪しいと思っていたのですが、炎症や検査法の陽性所見はなく、筋肉の過剰な筋収縮つまり肩こりと想定して鍼灸治療をしました。
問診などでは、上司との席の配置関係は聞いていませんでしたが、数回目の施術中にストレスの話をしていると、苦手な上司の隣に座っていて苦痛という話を聞けることができました。
仕事が休みの日の辛さ、上司がいない日の辛さなど確認してもらっていくと、初めのうちは冗談のように検証していったのですが、本当に上司のせい人間関係による症状の増悪があるようでした。
嫌悪感のあるものを視界から避けようとする姿勢や、慢性的なストレスからの筋緊張。
それらが肩こりを強くしていたように考えています。
意外なケース3.内臓との関連
これ関しては、医学情報としては常識なのですが
胃がんの診断をされた方から、ひどく左肩が凝るので鍼灸施術をして欲しい
という依頼から始まりました。
内臓疾患を患った際に、肩や腰など一見内臓とは関係のない組織に痛みが出ることがあります。
私も過去に異様な肩こりの方の施術をした際に、確認をすると胃潰瘍、ポリープがあるとわかった方がいました。
この時は胃がんの診断後、心身ともに落ち込んでいる状態の中、心配されたご家族からの紹介で
肩こりのために鍼灸施術をしたのですが、不安からなのか、常時痛みを感じているのか全身がガチガチ、一番痛みを訴えていた左肩は、施術家人生で今までに感じたことのない硬さを触れました。
自分でも不思議な鍼灸の魅力なのですが、正直硬さはあまり変化はなくとも鍼灸施術の後は、ご本人の実感はすごく楽になったと仰っていただけました。鍼灸の一つの強みをマジマジと感じた場面でした。
しかしながら、癌そのものに何かしたわけでもなく、鍼灸師としての無力さを同時に感じた出会いでした。
以上、印象に残っている3つの肩こりのご紹介でしたが、
意外なケースでも原因は1つという訳ではありません。
ここからは普段から意識できることを簡単に解説していきます。
戻りにくい体づくりが大切
肩こり改善では「ほぐすこと」も大切ですが、「戻りにくい状態を作ること」も重要です。
そのためには次のような取り組みが役立ちます。
- 適度な運動
- 呼吸の改善
- 姿勢の見直し
- 肩甲骨周囲の運動
- 睡眠環境の改善
難しいトレーニングをする必要はありません。
体の状態に合わせた簡単な運動でも十分効果が期待できます。
こんな方は体の使い方を見直してみましょう
- マッサージ直後は楽になる
- 数日で元に戻る
- 肩こりと頭痛を繰り返す
- 仕事で同じ姿勢が多い
- 運動習慣がほとんどない
このような場合は、肩だけではなく体全体の使い方が影響している可能性があります。
まとめ
肩こりが戻るのは、マッサージが効いていないからではありません。
肩こりを作っている原因が残っているため、再び同じ状態になってしまうことがあります。
肩をほぐすことに加えて、姿勢や呼吸、体の動きにも目を向けることで、肩こりは戻りにくくなります。
もし「何度も繰り返す肩こり」にお悩みなら、一度体全体の状態を確認してみるのも良いかもしれません。


